
育児と教員の両立がハードすぎて、もう辞めたい…




このままだと子供との時間が取れない…
このように、育児と教員の両立が難しく、働き方に悩んでいる教員ママはとても多いのではないでしょうか?
「教員を辞めたい」と思ってしまうのは、決して甘えではありません。むしろ、それだけあなたが頑張ってきた証拠です。
この記事では、教員ママが辞めたくなる理由やその対処法、「辞める」「続ける」どちらを選んでも後悔しないための考え方と行動のヒントをまとめました。
この記事で、いつも育児と仕事を頑張るママの心が少しでも軽くなってくれたら嬉しいです。
- 教員ママが辞めたくなる理由
- 辞めたいと思った時の対処法
- 育児と教員を両立する方法
- 教員を辞めた後の働き方やキャリアの考え方
教員ママが「辞めたい」と思う理由とは?



教員ママが「仕事を辞めたい」と思う理由を紹介します。
子育てと仕事の両立が難しい
教員の仕事は、やることが膨大です。
学級経営や授業だけでなく、保護者や地域の方とのやり取り、学校行事の企画・運営など、挙げたらキリがないほどたくさんあります。
そして、仕事の前後には保育園への送迎や食事、着替え、入浴などの手伝い。最後には寝かしつけ。
はっきり言って、「教員ママの自由時間なんてない」に等しい状態です。
そんな状況だと、心身ともに疲弊していく一方ですよね。いくら教員ママだからといっても、限界があります。




どう考えても多忙すぎる…
長時間労働と持ち帰り仕事の負担
教員の仕事は長時間労働が常態化しています。
いくら頑張っても勤務時間内に全ての仕事を終わらせるのは、正直難しいです。
実際に、文部科学省によると、小・中学校教員の平均残業時間は月60時間を超えているというデータもあるほどです。
子育て中だと、保育園の送迎などの関係でずっと学校にいるのは限界があります。
そのため、持ち帰って仕事をしている教員ママも多いです。
子供と一緒にいたいのに、結局家に帰っても仕事をしなければならない…そんな日々が続いたら、辞めたくなるのも至極当然だと思います。




もっと子供と一緒にいたいのに…
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家庭よりも仕事を優先せざるを得ない環境
我が子の入学式や卒業式、学校行事など一生に一度しかない大切な瞬間を、親であれば当然自分の目で見届けたいものですよね。
しかし、もし自分の勤務校と我が子の学校行事が重なってしまったら…
仕事だから自分の勤務校を優先せざるを得ません。
こういった家庭よりも仕事を優先しなくてはならない環境も辞めたいと思う原因のひとつではないのでしょうか。




仕事を優先しなくてはならない自分も嫌になってきますよね
教員を辞めたいけれど辞められない…その背景とは?



教員を辞めたいと思っていても、「本当に辞めてもいいのかな?」と不安になるのは当然です。そう思ってしまう背景は一体何なのでしょうか?
経済的な不安
今は共働きが当たり前の時代です。
とくに子育て中は、教育費・住宅ローン・日々の生活費など、出費がどんどん増えていきます。
「私が辞めたら、この先やっていけるの?」という不安は、辞める決断を鈍らせる大きな要因です。
さらに、教員は安定した収入・福利厚生がある分、それを手放すことに強いリスクを感じる人も少なくありません。




安定を手放すのは勇気がいるよね
周囲の目や「辞める=逃げ」と思われる不安
「教員を辞めるなんてもったいない」
「育児と両立している人もいるのに、自分だけ辞めていいのか」
そんな“無言のプレッシャー”を感じている方も多いのではないでしょうか。
とくに教員は責任感が強い人が多いため、自分の限界を認めることに罪悪感を抱いてしまいがちです。
辞めることを「逃げ」と受け取られるのではないか…という不安が、心にブレーキをかけてしまいます。




“教員をやめる=逃げ”では決してありません!
育休明けすぐで申し訳ないという罪悪感
「せっかく育休を取らせてもらったのに、戻ってすぐに辞めるなんて…」
「代替の先生も見つけてもらったのに、申し訳なさすぎる」
育休を取得した後の復職タイミングは、特に悩みが深くなる時期です。
自分の体調や子どもの状況よりも、「職場への迷惑」のほうが気になってしまうこともあります。
でも、心と体が限界なら、無理に頑張り続けることのほうが職場にも家族にも大きな影響を与えてしまいます。




職場より自分優先に考えて!
次の仕事が見つかるか分からない恐怖
教員しか経験がないと、「自分にできる仕事なんて他にあるの?」という不安がつきまといます。
特に30代・40代での転職は、未経験からの再出発になるケースも多いため、転職後の収入や働き方に対してネガティブなイメージを持つ方も少なくありません。
でも、実は教員経験はコミュニケーション力・指導力・マルチタスク力など、多くの業界で求められるスキルの宝庫です。
“情報が足りないだけ”で選択肢を狭めてしまっているケースもあるので、まずは情報収集から始めることが大切です。
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「辞めたい」と思った時の対処法



教員を辞めたいと感じた時、すぐに退職を決断する必要はありません。ここでは、辞める前にできる具体的な対処法をご紹介します。
まずは信頼できる人に相談してみる
「教員を辞めたい」という思い、一人で抱え込んでいませんか?
悩んでいる時こそ、信頼できる家族や友人、誰でもいいので、自分の胸の内を話してみましょう。
人に話すことで、気持ちが整理されたり、思いがけないアドバイスをもらえたりすることもあります。
「辞めたい」と思っていることを口に出すだけでも、心が少し軽くなるはずです。




話すことで気持ちが軽くなるよ
校内での働き方を見直してもらう方法
すぐに退職ではなくても、「今の負担を減らす」ことで状況が改善される場合もあります。
たとえば以下のような働き方の見直しが考えられます。
- 担任から副担任への変更を相談する
- 部活動の指導や校務分掌の軽減をお願いする
- 時短勤務や早帰り制度を利用する
学校によって対応の幅は異なりますが、まずは管理職に相談することから始めましょう。
無理をして倒れてしまう前に、できることを少しずつ取り入れることが重要です。




少しづつ改善していこう
一時的な休職も視野に入れる
精神的・身体的に追い詰められている場合は、一時的に距離を取る選択も必要です。
休職は決して「逃げ」ではなく、心と体を回復させるための正当な手段です。
すぐに辞めるのではなく、一旦離れることで、また違った考え方や働き方が思いつくかもしれません。




自分を大切にしよう!
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転職活動を始めてみる
「辞めたい」と思ったら、いきなり退職届を出すのではなく、転職活動を“試してみる”のも有効です。
転職サイトを見てみたり、キャリア相談を受けたり、少しずつ情報収集を始めることで「辞めた後の働き方」のイメージが具体的になります。
転職準備を進めることで「今すぐ辞めなくても、いつでも辞められる」という安心感につながり、気持ちが楽になることもあります。




教員以外の視野が広がるよ
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子育てと教員を両立させるには?



いつも忙しい教員ママさんのために、今すぐにできる子育てと教員を両立させるためのヒントをご紹介します。
時短家電の活用
まず見直したいのが「家事の時間」です。
仕事でクタクタになって帰ってきたあとに、食事の準備や洗濯・掃除…。本当に疲れますよね。
これらの時間を短縮できるように、時短家電を積極的に活用していきましょう。
- 食洗機
- ロボット掃除機
- 乾燥機付き洗濯機
- 自動調理鍋(ホットクックや電気圧力鍋など)
これらは「贅沢品」ではなく、育児と仕事を両立させるための投資。
数十分でも家事の負担が減ることで、子どもとの時間や自分の休息が生まれます。
支援制度の活用
育児中に使える支援サービスもどんどん活用していきましょう。
ファミリーサポートの登録
近くに頼れる人がいない場合は、行政のファミリーサポートに登録することをおすすめします。
ファミリーサポートとは、子供を預けたい人と、子供を預かれる人をつなぐ仕組みのことです。
保育園や習い事の送迎や一時預かり等をしてくれます。
比較的安価で利用できるので、自分の住んでいる地域の情報をチェックしてみてください。
宅配サービスの活用
夕飯の食材を買いにいく時間も作る暇もない。
そんな忙しい教員ママにおすすめなのが、宅配サービスの活用です。
オンラインで購入した食材を自宅に届けてくれたり、栄養バランスの整った冷凍弁当を宅配してくれたりするサービスがあります。
少しでも家事の手間を省きたい人は、積極的に活用するとよいでしょう。
仕事も育児も「完璧」を求めない
「ママとしても、先生としてもちゃんとしなきゃ」
そんなふうに、“理想の自分”を求めすぎていませんか?
どちらも大切だからこそ、どちらも完璧にしようとすると、心も体もすり減ってしまいます。
「今日はお惣菜に頼る」
「授業プリントは去年の使い回しでOK」
そうやって、“手を抜く勇気”を持つことも、両立するために欠かせない視点です。
周囲に頼ることを当たり前にする
「自分がやらなきゃ」と思い込んで、ひとりで抱え込んでいませんか?
夫・実家・義実家・保育園・学童・ママ友など、頼れる人やサービスは、積極的に使っていいのです。
周囲に頼ることは、「できない自分」ではなく、「自分と家族を大切にする選択」です。
我慢や自己犠牲ではなく、「助け合い」を前提にした生活設計が、心と体を守ってくれます。
教員を辞めた後の働き方とキャリアの考え方



教員ママが次の一歩を踏み出すために知っておきたい働き方や選び方のポイントをご紹介します。
子育てと両立しやすい仕事の選び方
転職活動で大切なのは、「何がやりたいか」だけでなく、「どんな働き方をしたいか」という“転職の軸”を明確にすることです。
たとえば以下のような条件を整理してみましょう。
- 時短勤務やフレックスタイム制度がある
- 子どもの急病でも休みやすい社風
- 在宅・リモートワークが可能
- 土日休み&残業が少ない
子育てとのバランスを重視するなら、「働く環境」や「柔軟性」に注目した職場選びがおすすめです。
そのうえで、自分の強みや興味に合った業界や職種を探していくと、ミスマッチの少ない転職ができます。
▼転職の軸を考えたい人はこちらの記事もおすすめ▼
教員経験を活かせる職種で働く
教員の仕事自体は好きという人も多いのではないでしょか?
そんな教員ママさんには、このような働き方もおすすめです。
- 非常勤講師
- 学習支援員
非常勤講師や学習支援員は働く時間が決められているので、自分のペースで働きやすく、子育てとの両立もしやすいと思います。
他にも教員経験が生かせる職業は多く存在します。
- 学習塾や通信教育の運営・指導
- 教材編集・制作
- 教育系企業の営業・企画職
- 人材・福祉・行政などのサポート職
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在宅ワーク・フリーランスで働く
「もっと家で子どもと過ごす時間を増やしたい」
「通勤や職場の人間関係に疲れた…」
そんな方には、在宅ワークやフリーランスという働き方も選択肢に入ります。
- Webライターやブログ運営
- オンライン家庭教師
- 教育コンテンツの作成
- データ入力や事務代行
主婦向けの求人サイトやクラウドソーシングサービス等を利用して仕事を探せば、在宅で働ける仕事はたくさん見つかります。
雇用や収入は不安定になりますが、子供のそばで働きたいという人は挑戦してみるのもアリだと思います。
転職サービスやエージェントの活用方法
「転職活動って何から始めればいいの?」
「履歴書の書き方や面接が不安…」
そんな時に強い味方になってくれるのが、転職サービスやキャリアエージェントです。
転職エージェントに登録すると、
- 希望に合った求人の紹介
- 書類の添削や面接対策
- キャリア相談(今すぐ転職しなくてもOK)
といったサポートが無料で受けられます。
特に子育て中の方は、「時短OK」「土日休み」などの条件に合った求人を紹介してもらえるため、効率よく転職活動を進められるのが大きなメリットです。
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まとめ
教員の仕事をしながら育児をするというのは、思っている以上にハードなことです。
「もう限界かも…」と思うことは当然だと思います。
今すぐ辞めなくても、働き方を見直したり、周囲に頼ったりするだけで気持ちがラクになることもあります。
そして、辞めた後にもあなたの経験が活きる働き方はたくさんあります。
この記事を読んで、教員ママとして働く方の心が軽くなり、少しでも参考になれたら嬉しいです。