
教師の生涯年収ってどれくらい?




教師でも年収は上げられるのかな?
このように、教員の生涯年収について気になっている方は多いのではないでしょうか?
私も教員として働いていたころ、今後自分の給料はどのように上がるのか、とても気になっていました。
生きていく上で、絶対に知っておきたいお金のこと。今のうちから少しずつ金銭面の不安をなくし、将来に備えていきたいですよね。
そこで、今回は教員の生涯年収や退職金、ボーナスなど教員のお金にまつわることを徹底的に解説し、ライフプランを立てる際の参考にしていただければと思います。
- 教員の生涯年収
- 小中高校教員それぞれの月収やボーナス、退職金
- 教員が収入を増やすための方法
教員の生涯年収はいくら?【2025年最新データ】



令和5年度の総務省「地方公務員給与の実態」の数値を使って、教員の生涯年収を計算します。
生涯年収
=23~62歳までの平均年収の合計+定年退職金
※R7年度の定年は62歳
※手当等は含んでいません
以上をふまえて、教員の生涯年収を見ていきましょう!
小・中学校教員の生涯年収
小・中学校教員の生涯年収は…
2億5,941万5,713円




約2億6000万円だね!
手当等が含まれていないため、実際の生涯年収はもう少し高くなるかもしれません。
生涯年収の内訳は次の章で詳しく説明します。
高校教員の生涯年収
高校教員の生涯年収は…
2億6,277万7,144円




約330万円、高校教員のほうが多い!
また、こちらも生涯年収の内訳は下の章で詳しく説明します。
教員の生涯年収は他職種と比べて高い?低い?
教員の生涯年収は他の仕事と比べてどうなのか、気になりますよね。
他の公務員や民間と比較してみましょう。
職種 | 生涯年収 |
小・中学校教員 | 2億6000万円 |
高校教員 | 2億6200万円 |
(一般行政) | 地方公務員2億4200万円 |
国家公務員 (一般行政) | 2億6000万円 |
民間企業(男性) | 2億7000万円 |
民間企業(女性) | 2億2000万円 |




他の公務員と比較すると、同じくらいか少し多いね!
民間企業だと男女で生涯収入に差がありますが、教員の場合、男女平等であるため、収入の差が生まれないのがいいところですね。
小・中学校教員の収入の内訳



小・中学校教員の収入の詳しい内訳を見ていきましょう。
また、すべて令和5年度「地方公務員給与の実態」の数値を使って計算しています。
月給・ボーナス
年齢別平均月収(手当等は含まれない)
年齢 | 平均月収 |
20~23歳 | 22万5270円 |
24~27歳 | 24万9853円 |
28~31歳 | 28万8418円 |
32~35歳 | 32万4797円 |
36~39歳 | 35万8582円 |
40~43歳 | 38万5556円 |
44~47歳 | 40万3839円 |
48~51歳 | 41万8396円 |
52~55歳 | 42万7875円 |
56~59歳 | 43万2053円 |
60~63歳 | 36万2445円 |




地域手当や通勤手当などを含めると、もっと貰っている可能性が高いよ!
平均ボーナス(平均月収×4.5か月分)
年齢 | 平均ボーナス(額) |
20~23歳 | 101万3715円 |
24~27歳 | 112万4339円 |
28~31歳 | 129万7881円 |
32~35歳 | 146万1587円 |
36~39歳 | 161万3619円 |
40~43歳 | 173万5002円 |
44~47歳 | 181万7276円 |
48~51歳 | 188万2782円 |
52~55歳 | 192万5438円 |
56~59歳 | 194万4239円 |
60~63歳 | 163万1002円 |




ボーナスだけで100万超は嬉しいね!
年収
年齢別平均年収
年齢 | 平均年収 |
20~23歳 | 371万6955円 |
24~27歳 | 412万2575円 |
28~31歳 | 475万8897円 |
32~35歳 | 535万9151円 |
36~39歳 | 591万6603円 |
40~43歳 | 636万1674円 |
44~47歳 | 666万3344円 |
48~51歳 | 690万3534円 |
52~55歳 | 705万9938円 |
56~59歳 | 712万8875円 |
60~63歳 | 598万343円 |




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退職金の目安
退職手当の基本額
=退職日の給料月額×支給率
- 定年退職として計算
- R7年度の定年は62歳
- 退職日の給料月給:36万2445円
- 支給率:57.000
(参考:地方公務員給与の実態/令和6年度退職サポートブック)
62歳まで働き、定年退職した時の退職金は
36万2,445円×57.000=2,065万9365円
→約2066万円が退職金として支給されます。




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高校教員の収入の内訳



それでは高校教員の収入の内訳を見ていきましょう。
上記と同様、令和5年度「地方公務員給与の実態」の数値を使って計算しています。
月給・ボーナス
年齢別平均月収(手当等は含まれない)
年齢 | 平均月収 |
20~23歳 | 22万5247円 |
24~27歳 | 25万1756円 |
28~31歳 | 28万9571円 |
32~35歳 | 32万5759円 |
36~39歳 | 35万7885円 |
40~43歳 | 38万7384円 |
44~47歳 | 41万0962円 |
48~51歳 | 42万6936円 |
52~55歳 | 43万6015円 |
56~59歳 | 44万0078円 |
60~63歳 | 37万1096円 |




小・中学校より若干多いね!
平均ボーナス(平均月収×4.5か月分)
年齢 | 平均ボーナス(額) |
20~23歳 | 101万3611円 |
24~27歳 | 113万2902円 |
28~31歳 | 130万3069円 |
32~35歳 | 146万5915円 |
36~39歳 | 161万0482円 |
40~43歳 | 174万3228円 |
44~47歳 | 184万9329円 |
48~51歳 | 192万1212円 |
52~55歳 | 196万2067円 |
56~59歳 | 198万0351円 |
60~63歳 | 166万9932円 |




ボーナスだけで200万近くになる年齢もあるね!
年収
年齢別平均年収
年齢 | 平均年収 |
20~23歳 | 371万6576円 |
24~27歳 | 415万3974円 |
28~31歳 | 477万7922円 |
32~35歳 | 537万5024円 |
36~39歳 | 590万5103円 |
40~43歳 | 639万1836円 |
44~47歳 | 678万0873円 |
48~51歳 | 704万4444円 |
52~55歳 | 719万4248円 |
56~59歳 | 726万1287円 |
60~63歳 | 612万3084円 |




年収も高校教員のほうが少し上がるね!
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退職金の目安
小・中学校教員の退職金と同様の方法で計算します。
62歳まで働き、定年退職した時の退職金は
37万1,096円×57.000=2,115万2,472円
→約2,115万円が退職金として支給されます。




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教員の収入を増やすには?



「生涯年収をもっと上げたい!」「給料を少しでも増やしたい!」と思っている教員もいるはず。
ここでは、教員のみなさんが収入を増やす方法について解説します。
副業はできる?
教員は原則的に副業禁止!
しかし、例外で副業可能なものもある!
教員は原則として地方公務員であり、法律上「副業禁止」が基本です。ただし、いくつかの例外的なケースでは副業が可能です。
教員の副業に関するポイント
- 教育に関するものにすること
- 本務に支障のないようにすること
- 任命権者(自治体の教育委員会)の許可を取ること
特に任命権者の許可を取ることが非常に重要です。
それでは、教員にもできる副業はどんなものがあるのでしょうか?
(例)
- 自作の教材や書籍の販売
- ブログやYouTubeでの広告収益(一定条件下)
- 講演活動(職務に支障がない範囲)
- 地域貢献活動(消防団、社会性・公共性の高いNPO活動など)
ただし、これらを無断で副業を行った場合、懲戒処分の対象になる可能性もあります。
現実的な選択肢としては、「退職後や休職中に副業・複業を始める」や、「副業OKの私立学校へ転職する」といったルートも検討の価値があります。




本業に支障の出ない範囲で、できることをしよう
資産運用・iDeCo・つみたてNISAの活用方法
収入を「増やす」だけでなく、「賢く貯めて増やす」視点も重要です。
特に教員は比較的安定した給与があるため、長期的な資産運用に適した職種ともいえます。
以下の制度を活用することで、効率的に資産形成が可能です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 教員も加入可能(共済年金加入者用プランあり)
- 毎月の掛け金が全額所得控除されるため、節税効果が大きい
- 60歳まで引き出せないため、老後資金の形成に最適
つみたてNISA
- 年間40万円までの投資に対し、20年間の運用益が非課税
- 少額から積立可能(毎月1,000円〜でもOK)
- iDeCoよりも柔軟に引き出せる
その他の選択肢
- 教育共済貯金・財形貯蓄制度の活用
- 投資信託やETFなどの分散投資
- 自宅の資産(不動産・保険)の見直し




早くから始めておけば将来安心できるよ!
教員から転職して年収を上げる
もし、さらに年収アップを狙いたい場合は、教員から民間企業に転職をするのもアリです。
特に以下のような職種・業界では、経験を活かしつつ収入を増やせる可能性があります。
- 教材・教育系企業
(営業・企画・カスタマーサポートなど) - 人材業界
(教育業界の知見を活かせる) - IT・Web業界
(スキル習得が必要だが年収が高め) - カウンセラー・キャリア支援職
(教育経験が武器になる)
▼教員からの転職でおすすめな業界について知りたい方はこちら▼
もし、転職を考えているのであれば、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
無料で面接の練習や職務経歴書のサポートなどが受けられます。
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まとめ
教員の生涯年収は、安定している一方で「思ったより高くない」と感じる人もいるかもしれません。
より多くの収入を望む人も、そうでない人も、大切なのは「情報を知り、自分に合った選択肢を検討すること」です。
今後の人生を安心して歩むためにも、早めに行動を始めてみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでもあなたのお役に立てていたら嬉しいです。