ブラック企業の見分け方|正しい企業選びの基準をおさえておこう!

ブラック企業の見分け方(教師・教員の転職)

転職において一番怖いのは、一生懸命転職活動してきたのに、入社してから「転職なんてしなきゃよかった…」って後悔することですよね。

後悔する理由の多くは、社内の環境が原因。
『ブラックな企業』を選んでしまうと高確率で後悔することに…。

今回はそんなブラック企業を見分けるためのポイントを分かりやすくお伝えします!

▼教員から転職したいという方はこちらも参考に▼

ブラック企業の見分け方(教師・教員の転職)
各項目の詳しい説明は目次から飛べます!
この記事で分かること

・ブラック企業の見分け方
・求人票の見るべきポイント
・国が認めたホワイト企業一覧

ゆとり

ブラック企業の見分け方について説明していくよ!

あさひ

入社してから後悔しないために
判断できるようにしておきたいね!

目次

そもそもブラック企業の基準とは?

教師・教員の転職

「ブラック企業」ってどんな会社なの?
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

「ブラック企業」ってどんな会社なの?|確かめよう労働条件:労働条件に関する総合情報サイト|厚生労働省
ただこれでは少し分かりにくいので『ゆとり転職』では、次の5つに当てはまる企業を「ブラック」と定義しています。

・将来性が低い
・給料が安い
・残業時間月45時間以上
・年間休日が120日以下(土日祝で年間120日)
・業務のノルマが厳しい

ゆとり

大前提として、人それぞれでブラックの基準は違います。「残業時間など気にせず毎日深夜まで働いて成長したい人」と「ワークライフバランスを重視して定時に帰りたい人」では、企業に求めるものはかなり違いますよね。

この記事では、多くの方に共通する「ブラック企業の特徴」を紹介し、その見分け方までお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!

あさひ

確かに、給料や成長も大事だけど僕はワークライフバランスを大事にしたいなぁ。

①求人票で基本情報を手に入れよう

求人票(教師・教員の転職)

誰もがアクセスできる転職サイトなどの求人票から情報が得られます。

ゆとり

求人票にはたくさん項目があるけど、年収、休日、福利厚生、待遇あたりは必ずチェックしよ〜う!

求人票を読む上で知っておいて欲しい3つのこと

①基本給の大切さ
②固定残業代の恐ろしさ
③週休2日の落とし穴

①基本給の大切さ

基本給の大切さをみなさんご存知でしょうか。

実は、転職して給料の面で後悔する人のほとんどが基本給を軽視したことが原因なんです。

基本給はその名の通り基本となる給料です。ここにボーナスや固定残業代などを合わせた金額が年収となるわけですが、多くの人が年収だけを見てしまうんです

声を大にして伝えたい、基本給も見てええええ!

病休や育休などの休暇中の計算は基本給で行われます。もちろんボーナスも基本給からの換算です。さらにさらに、キャリアアップのために転職する時のも、基本給ベースで次の会社から見られます。固定残業代などで月の給料を多く見せる企業はぼちぼちありますが、ちゃんと見るべきは基本給なんです。

ボーナスや残業代など変動するお金は不景気になるとバッサリ削られることもしばしば。
全てのベースとなる基本給、要チェックです!

②固定残業代の恐ろしさ

『固定残業代:6万円/40時間』

こんな文言見たことありませんか?

固定残業代とは、あらかじめ、ある程度残業があると仮定して、その時間残業してもしなくても固定で給料に上乗せするというシステムです。

ゆとり

「めっちゃいいじゃん!」と思ったあなた!気をつけてください。

固定残業代は、残業があるから設定されている制度です。基本的には毎月40時間は残業するよ、と言ってるようなものです。

そしてタチの悪いのは、設定された時間以上に残業した場合、固定残業から超過した残業代を払わない会社も結構あるということです。

ゆとり

もちろん違法ですけどね。

もちろん固定残業代があるから「悪」と言うわけではないですが、気をつけておいて損はないでしょう。

③週休2日制の落とし穴

週休2日には実はいろんな種類があるんです。入ってみたら全然休み取れない!ってことにならないよう区別して理解しておきましょう!

週休2日週2日休みの日が月に1度ある ←ココ注意
完全週休2日1週間に2日休みがある(土日とは限らない)
完全週休2日(土・日・祝)祝日含めて2日間
完全週休2日(土・日)祝祝日は別で休み(カレンダー通り)←これがオススメ
ゆとり

ちなみにカレンダー通りだと年休日は『120日』になるよ!それ以上休日のある企業はホワイトの可能性が高いね!

求人票のこんな言葉に注意!

私たちが面接で自分をより良く見せるのと同じように企業側も求人票で会社をより良く見せようとしています。

ですので私たちは、求人票で「ブラック企業がよく使う言葉」をちゃんと知っておくことが重要なんです。

ブラック企業の求人あるある

・やる気につなげるキラキラワード
・会社の事業内容より雰囲気を推す
・一年中ずっと募集している
不気味に給料が高い

求人票で注意すべき、よくある具体例を紹介します!

成長できる環境に身を置きたい人
一見前向きに見えますが、裏を返せば「いっぱい働いてもらうよ」と宣言されているようなものです。

やりがいを持てます!
まさに精神論。どんな仕事もでもやりがいはある。もしかしたら他にアピールできることがないのかも?

アットホームな会社
飲み会が多く、休日にイベントや連絡あったり。仕事とプライベートを分けたい人にはきついかも?

少数精鋭、平均年齢20代!
単純に創立したてのベンチャーで、人がいないだけかも…。会社の将来性や安定性も確かめておこう!

即日内定
会社にとって採用することは大きなリスクでもあります。それを1度の面接で判断するなんて、誰でもいいから早く仕事して欲しいと言っているようなものです。

未経験大歓迎
募集が集まる企業は、わざわざこんなこと書きません。すぐ人が辞めるから慢性的に人手不足なのかも!?

20代で年収1000万円可能
めちゃくちゃ働かされるか、超優秀な数%だけに当てはまる条件である可能性が極めて高いです。

②HP(ホームページ)で雰囲気をつかむ

ブラック企業の見分け方(教師・教員の転職)

HPを見る目的は、「会社の雰囲気を知る」、「選考対策」の2点です。

その会社の雰囲気は、求人票だけでは分からないもの。HPから会社の雰囲気を掴んで自分に合っているかどうか確認しておきましょう!

実際に選考を受けるときにもHPの情報は必須となりますので、選考対策としてもこのタイミングで見ておきたいですね!

ホームページのチェックポイント

・企業理念
・代表の挨拶
・事業内容
・社員インタビュー

企業理念と代表の挨拶などは、会社が最も大切にしていることが書いてあります。入社後もその理念を受け継いで仕事をすることになりますので、チェックしておきましょう!

また、具体的にどんな事業内容をしているかは、選考対策としても確実におさえておきたいところですね。社員のインタビューも会社の雰囲気を知る上で、かなり有効な手段となります。最近は中小企業だと、役職のある人の写真も載っていることも多いので、入社後に自分が関わる事業や直属の上司なんかも分かるかもしれませんね。

あさひ

HPを見ない理由はないね!
他に何か注意することはあるかな?

ゆとり

基本的にHPは会社の良い所しか書かれてません。あくまで雰囲気や事業内容を知るために使ってね!

ちなみに、気になる会社に万が一、HPが無ければ選考を受けないことをおすすめします。
今の時代、HPが無いのは採用だけでなく、集客の段階で将来性が危うすぎます。世の中に会社はごまんとありますから、無駄なリスクは避けるのが賢明です。

③就職四季報で客観的なデータを

就職四季報(教師・教員の転職)

転職の情報収集において『就職四季報』は客観的なデータで企業分析するために最適な書籍です。

四季報の特徴

・東京経済が出版(地道な取材で5000社以上のデータから作成)
総合版(おすすめ!)、優良・中堅企業版女子版の3種類
・広告掲載ではないので、情報の信憑性が高い
・企業に直接聞きにくいことも載っている(有給取得率・離職率・採用実績など)

就職四季報(教師・教員の転職)

①直近3年間の離職率
基本的に離職率は、ブラック企業ほど高くなります。

一般的な企業の離職率平均は『30%程度』(厚生労働省「職業安定業務統計」)もし離職率が『40%』を超えていると危険かも知れません。離職率が高い会社の選考を受ける場合は、面接の際に退職理由を聞いておきましょう。

聞いた時にごまかす会社はブラックの可能性が高いです。少し聞きにくいかも知れませんが、ここは自分を守るために勇気を出して伝えましょう。

②採用実績
ブラック企業は辞める人が多い分、新入社員をやたら採用する傾向があります。

一般的な新卒採用は5%〜10%と言われていますが、ブラックは30%を上回ることもあります。従業員数を新卒採用人数でパーセンテージを確認してみましょう!

③有給取得率
有給には、有給取得率と有給消化率があります。特に、有給取得率を見てください。これには理由があって、実は国の法律で1年間に5日間有給を消化しなければいけないと言う決まりがあります。

仮にその5日間しか有給を与えていないブラックな会社であれば有給消化は100%となってしまいます。
消化率ではなく取得率を見ましょう!

④給与
平均年収だけでなく、平均年齢も確認しましょう!平均年収が高くても、平均年齢40後半の会社もザラにあります。その場合平均年収に届くまで10年以上かかってしまうことも!

ありがたいことに四季報には年齢ごと「25歳、30歳、35歳」の平均年収が載っているので、ライフプランと照らしながら考えてみてください!

⑤休日
育休期間や男性の育休取得率、年末年始などの特別休暇など、細かく休日や有給についても確認することができます!

週休2日週2日休みの日が月に1度ある ←ココ注意
完全週休2日1週間に2日休みがある(土日とは限らない)
完全週休2日(土・日・祝)祝日含めて2日間
完全週休2日(土・日)祝祝日は別で休み(カレンダー通り)←これがオススメ

月の残業時間は当てにならない!!

ここに載っているのは、会社全体での平均の残業時間のため、定時で帰る事務職なども含まれます。部署によって時間の差があることを理解しておきましょう!

さらに、ガチなブラック企業は残業代を出したくないため、残業を申請させてないケースもあります…。そうなると自ずと残業時間も低い数値で出てきます。

④口コミで社員の本音を知る

口コミサイト(教師・教員の転職)

忖度なしの社員の本音、会社のリアルが知りたいなら「口コミサイト」での情報収集がおすすめです!

HPでは一見アットホームな雰囲気でも、口コミを見ると「一部の人だけが楽しんでいるだけ」みたいなことがザラにあります…。

「昇給の基準が不透明」、「残業代は出るが毎日終電になるのは覚悟してた方がいい」といった、超リアルな口コミが読めます!

ゆとり

オススメの口コミサイトはこちら!

サイト名特徴
口コミ付きの求人情報も閲覧できる
openwork20代など若い世代の書き込みが豊富 ←イチオシ
キャリコネ給与明細のイメージを確認できる
Lighthouse新着の口コミをチェックできる

ただ、ネガティブなことも多いので注意も必要です!

待遇だけで選ぶと失敗するかも!?

教師・教員の転職
転職に失敗しやすい人の特徴

・年収、福利厚生などの待遇条件だけで判断する。
・有名企業への転職を重要視しすぎる。
・エージェントに言われたまま数十社エントリーをする。

年収や福利厚生などは非常に大事な要素ですが、そのだけに捉われるのは危険です。

辛い現実ですが、年収は基本的に下がるということを理解しておきましょう。未経験でも年収が大幅UPする会社は、激務の可能性が高くなります。

あさひ

でもやっぱりお金は気になるな…

そんな方に見て欲しいのは『昇給率』
昇給率の高い会社は、業界自体が伸びていて今後も安定する可能性も高いです。
1年目では無理でも2年目、3年目で教員以上の年収をもらえる優良企業は結構ありますよ!

有名企業のネームバリューに固執するのは危険!
エージェントに言われたまま何十社もエントリーするのも良くありません

あさひ

どうしたらいいのかな?

『転職の軸』に合った数社(5〜10社)だけ受けましょう!

未経験からの転職は誰でも不安です。ただ、だからと言って有名企業という理由だけでエントリーしても、ミスマッチを招くだけです。

また、エージェントに言われたまま何十社も受けるのはNGです。一社ごとにかけられる時間が短くなって、「倍率の高いホワイト企業は落ちて、誰でも通るブラック企業だけ内定」みたいなケースは本当に多いです。

転職のゴールである『転職の軸』に合った企業だけを厳選して受けることが、転職に失敗しない転職のポイントです!

国が認めたホワイト企業一覧

教師・教員の転職

あまり知られていないんですが、経済産業省が「健康経営優良法人」というもの毎年発表しています。平たく言うと「国が認めたホワイト企業」のことです。

「大企業部門」と「中小企業部門」があり、優秀な500社を大企業部門では『ホワイト500』、中小企業部門では『ブライト500』と呼んでいます。

そのほかにも国の定めた基準を満たす合計16,733社(令和6年3月11日調査)の一覧を見ることができます!

一社一社は分からなくても、自分の住んでいる地域のホワイト企業を知れたり、全体を見て都道府県の強い産業やどの業界にホワイトが多いのかなど、さまざまな視点で情報を手に入れることができます!会社数の割に東京にホワイトが少ないことなんかも意外で面白かったです!

ゆとり

エクセルでダウンロードもできるよ

まとめ

ゆとり転職(まとめ)

ブラック企業を見極めるために、この4つをチェックしましょう!

教師・教員に転職
基本的には①から順に調べていくと、ムダなくモレなく企業研究を進められます!

求人票で気になる求人を見つける

②その会社のHPを見て雰囲気を感じ取る

③いいなと思ったら就職四季報で詳細をチェック

④最後は口コミで会社のリアルを確認

ゆとり

それぞれのチェックポイントをおさらいしよう!

①求人票
求人票を見るときに知っておくべきことは次の3つ!

基本給の大切さ
基本給は給料のベースです。不景気になればボーナスなんかは削減されちゃいます。次の転職でも基本給をベースに年収が考慮されます。

固定残業代の恐ろしさ
固定残業代は「基本その分の残業は毎月ありますよ」というメッセージ。さらに固定時間から超過した残業代は払われないケースもあるので注意しましょう!

週休2日の落とし穴
週休2日は4種類!
一番オススメなのは、『完全週休2日(土・日)祝』カレンダー通りですね。これで年間休日は120日程度となります。

②HP(ホームページ)

HPは会社の雰囲気を掴むことが目的です。
企業理念や社長のメッセージなどで会社の方向性を事業内容や社員インタビューで自分の業務を確認しましょう!選考に進んだ際にもこの辺りを押さえておけば、面接でも安心です。

③就職四季報

転職に役立つ四季報は3種類あります。
当ブログ一押しは「総合版」の四季報になります。その際特にチェックするべきポイントは次の5点です。

①直近3年間の離職率
②採用実績
③有給取得率
④給与
⑤休日

④口コミサイト

忖度なしの社員の本音が知りたいなら「口コミサイト」です。

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openworkは、業界最大クラスの口コミを抱えており、登録者数は約300万人、口コミ数は計750万件以上にも登ります。まずはここだけ登録しておくだけで十分情報が得られますよ!

今回は以上になります!
この記事が少しでもあなたの転職に役立ったら嬉しいです。

ゆとり

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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