ゆとり教材研究ってなんだろう・・・




教材研究って具体的に何をすればいいの?
毎日4〜6教科の授業をこなす小学校教員にとって、教材研究の時間を確保するのは本当に大変です。
この記事では、教材研究の基本から効率的なやり方、時短テクニックまで、現場で使える実践的な方法を解説します。
- 教材研究の本質と効率的なやり方
- ねらいから逆算する授業の組み立て方
- 時短につながる板書計画活用法
- 公式資料の実践的な使い方
教材研究とは?本質を理解しよう



教材研究とは、授業の質を高めるために教材を深く理解し、効果的な指導方法を考えることです。
- 教材・教科書の深い理解
- 授業のねらいを明確にする
- 子どもの反応を予測する
- 効果的な授業展開を考える
教材研究をしっかり行うことで、授業の質が向上し、子どもの「わかった!」を引き出せるようになります。
教材研究に決まったやり方はない



実は、教材研究に「これが正解」という決まったやり方はありません。
大切なのは形式ではなく、授業のねらいを明確にすることです。
教材研究で最も重要な2つのポイント
① 授業のねらい(目標)を明確にする
- この授業で子どもたちにどんな力をつけたいのか
② 授業のまとめを明確にする
- 授業の最後に何を理解させたいのか
ねらい達成のための授業展開の考え方
ねらいとまとめが決まったら、そこから逆算して考えます!
- 自分で考える時間
個人思考でじっくり考えさせる - 考えを深める時間
調べ学習?グループ学習?全体共有? - ねらい達成のための最適な学習方法
どんな活動が効果的か
形式的に「導入・展開・まとめ」を埋めるのではなく、「ねらいを達成するにはどんな学習活動がベストか?」と考えることが大切です。
教材研究の効率的な進め方5ステップ
Step1:教科書・指導書を読み込む
- 単元全体の流れを把握
- 学習指導要領との対応確認
Step2:本時のねらいとまとめを明確にする
- 子どもたちにどんな力をつけたいか
- 授業の最後にどんな姿になっていればよいか
Step3:子どもの反応を予測する
- つまずきポイント
- 出てきそうな考え
- 興味を持ちそうな部分
Step4:ねらい達成のための授業展開を考える
- 自分で考える時間をどこで確保するか
- 考えを深める活動(調べ学習、グループ学習など)をどう配置するか
- まとめでねらいに立ち返ることができるか
Step5:ノートにまとめる(忙しいときは板書計画だけでもOK)
教材研究の時間がないときは、板書計画をさくっとノートに書くだけでもOKです。
- 後で見返せる形に整理
- 時間がないときは板書計画だけでも十分効果がある
板書計画活用例



西留安雄の教育実践:授業備品No.253/授業コンパクト板書例を参考にして見るのも良いでしょう。






活用すべき公式資料



公式資料を活用しよう【文科省・国立教育政策研究所】
授業研究などしっかり教材研究されたい方、勉強したい方は以下の資料の活用が最も重要です。
①学習指導要領解説(文部科学省)
各教科の目標や指導のポイントが分かる
②指導資料・事例集(国立教育政策研究所)
「指導と評価の一体化」の資料が特に有用
実践的活用法:評価すべき子どもの姿から逆算する
国立教育政策研究所の資料には、「評価すべき子どもの姿」が具体的に示されています。
活用の流れ
- 資料で「評価すべき子どもの姿」を確認
- その姿を実現するために必要な活動を考える
- 自分で考える時間、深める時間を適切に配置
- 評価規準に照らして授業を振り返る
「どんな姿になればねらい達成か」から逆算すると、ブレのない授業になります。
時間がないときの現実的な教材研究法
- ①ねらいとまとめを明確に
- ②板書計画だけでもノートに書く
- ③つまずきポイントを予測
- 板書計画をさくっと書く
(これだけでも効果大) - 国立教育政策研究所の「評価すべき姿」を確認
- 学年で分担して教材研究
- 指導書の重要部分だけ読む
- 先輩教員の実践を参考にする
- 単元のゴール(評価すべき姿)を最初に確認
- 1週間分まとめて授業の流れを考える




ある小学校の先生は、教材研究をする教科を減らすため、学年間で教科担任を取り入れていたよ!




例えば・・・
6年1組担任:体育
6年2組担任:社会
6年3組担任:算数
と学年の裁量で教科担任制にして教材研究をする教科を減らす工夫をしていたよ!!
まとめ:教材研究ポイント



教材研究に決まったやり方はありません。大切なのは以下の3点です!
- 授業のねらいとまとめを明確にする
- ねらい達成のための授業展開を考える
- 評価すべき子どもの姿から逆算する
忙しいときは完璧を目指さず、板書計画をさくっとノートに書くだけでもOKです。
国立教育政策研究所の資料にある「評価すべき子どもの姿」から授業を逆算すると、ねらいが明確な授業になります。
形式にとらわれず、「子どもたちにどんな力をつけたいか」というねらいを大切に、自分なりの教材研究スタイルを見つけましょう。









