
教員と結婚すると勝ち組なの?




教員と結婚する予定だけど大丈夫かな…
教員と結婚すると「勝ち組」だと言われることが多いようですが、実際のところどうなのでしょうか?
確かに、仕事は安定しているし、子供の面倒をよく見てくれそうで良いイメージがありますよね。
しかし、部活や長時間労働などにより、家庭の時間が取れずに結婚していることを後悔している人も中にはいます。
そこで、今回は教員と結婚するメリットやデメリットを紹介し、教員と結婚した人のリアルな声や結婚後のライフスタイルの変化など、教員との結婚に関するあらゆることを徹底解説していきます。
- 教員と結婚するメリット・デメリット
- 教員と結婚した人のリアルな声
- 小中高教員別にみたライフスタイルの変化
- 教員との出会い方
教員と結婚するデメリット3選



一緒に過ごす時間が少ない
教員の仕事は本当にやることが多く、超多忙な職業です。
朝早くから出勤し、夜遅くまで残業。そして、土日は部活や休日出勤で潰れる日々が当たり前な世界です。
私のいた学校では、夜中の12時過ぎまで学校に残って働く子育て中の男性教員もいたほどです。
実際に、令和4年の文部科学省によるデータから教員の労働時間の実情を見てみましょう。
1日の労働時間 | 1日の残業時間 | |
小学校 | 10時間45分 | 3時間 |
中学校 | 11時間1分 | 3時間25分 |
高校 | 10時間6分 | 2時間35分 |
朝7時に出勤し、夜7~8時頃まで働いているようなイメージです。
ちなみに、月の残業時間が45時間を超えている教員の割合は小学校で64%、中学校で77%もいるそうです。
その人や校種にもよりますが、教員と結婚する場合、家にいる時間は少なく、家族団らんの時間は十分に取れない可能性が考えられます。




家庭と仕事のバランスが取りづらいね
▼教員の残業事情についてもっと知りたい方はこちらもおすすめ▼



ワンオペ育児になる可能性大
上記で解説したとおり、教員は朝早く、夜は遅い。そして部活を持っていると、土日は部活で家にいない。
そんな現状のため、家事や育児の協力が得られにくいです。
そうなると、家事や育児はパートナーの方に負担が大きくなります。
子供の大事な入学式や卒業式、運動会なども勤務校と被ってしまうと、ワンオペで参加することになるかもしれません。




教員を旦那にもつ奥さんは仕事を辞めたという人もいました
親や親戚も教員であることが多い
結婚すると、自分たちだけでなく、相手の家族や親戚との付き合いも始まります。
実は、教員をしている人の親や親戚は、同じく教員であることが非常に多いのです。
「あそこの家は教員一家だ」とよく言いませんか?実際の教育現場にいると、本当にその通りなんです。




私の体感、親子で教員同士なのは5割以上です!
もちろん、家族との相性が合えば、問題ないことです。
しかし、教員家族であるがゆえに、独自の教育観をもっていたり、教員同士の独特な空気感があったりすることもあります。
もし、教員一家に入ることが不安だと感じていても、違う視点をもったあなたがいることで、新しい風をもたらすことになります。心配しないでください。
教員と結婚するメリット3選



安定した収入と雇用
教員は公務員であるため、よっぽどなことが起こらない限り、クビになることはありません。
また、給与も年功序列で毎年昇給するため、お金の面で困る可能性は低いです。
民間企業と比較した教員の年収データは以下のようになっています。
民間企業の平均年収 | 小・中学校教員の平均年収 | 高校教員の平均年収 |
460万円 | 約658万円 | 約695万円 |
令和4年地方公務員給与実態調査結果
この結果から、教員は民間に比べて約200万円も平均年収が高いことが分かります。
さらに、公務員であるため、住宅ローンなど金融機関からお金を借りやすいというメリットもあります。
“収入が安定していて、ライフプランが立てやすい”
これが教員と結婚する一番のメリットと言っても過言ではありませんね。
▼教員の年収事情について気になる方はこちら▼









教育・子育てに関心がある人が多い
教員は教育のプロです。日々、様々な子供たちと関わっています。
そのため、子供との接し方や勉強へのアドバイス、さらに学校との関係構築などにおいて、非常に頼りになる存在となるでしょう。
「こんなふうに子供を育てたい」という気持ちにも親身になって寄り添ってくれる人が多いはず。
子育てにおいて、教員は最強のパートナーになると思います。
福利厚生が充実している
教員は福利厚生が非常に充実しています。
産休や育休は取りやすいですし、休暇中もお給料が出るので、金銭面でも安心です。
万が一、何かが起こっても充実した福利厚生があるおかげで、不安要素が少しでも軽減するのではないかと思います。
▼教員の産休・育休制度についてもっと知りたい方はこちら▼






小・中・高校の教員で結婚生活はどう変わる?



教員といえども、小・中・高校どの校種かによっても働き方はかなり違います。
ここでは、校種別に見た教員と結婚した場合のライフスタイルの変化をご紹介します。
ちなみに、個人によって働き方などは変わりますので、紹介するパターンはあくまでも一例です。
小学校教員と結婚した場合
小学校教員は、基本的にクラス担任制。授業だけでなく、生活指導や保護者対応、行事の準備など全て一人でこなすため、マルチタスクの毎日です。
特に学級担任になると、帰宅後も授業準備やプリント作成に追われがちです。
行事の前は土日に出勤することも珍しくなく、家庭との両立には工夫が必要になります。




小学校教員が1番仕事量が多く、大変と言われているよ…
一方で、小学校教員は子どもの発達段階に詳しく、子育ての場面で頼れる存在になります。
教育観やしつけ方針を共有できると、家庭にとって大きなプラスになるでしょう。
中学校教員と結婚した場合
中学校教員は、授業以外に部活動の顧問業務が非常に重いのが特徴です。
平日は放課後、土日は試合や練習の引率があり、「毎週末が部活」という生活になることも少なくありません。
そのため、夫婦の時間が取りづらく、すれ違いが起きやすい傾向があります。




「部活離婚」という言葉もあるくらい…
家事の分担や休日の過ごし方について、結婚前からよく話し合っておくと安心です。
ただ、部活動のない日や長期休暇中は時間を取りやすいため、メリハリをつけた過ごし方ができる夫婦も多いです。
高校教員と結婚した場合
高校教員は、大学受験や進学指導が大きな業務の一つ。
3年生の担任になると、夏以降は進路指導や模試対策、面談対応でかなり忙しくなります。
特に、定期テスト・補講・推薦書作成など、夕方以降も仕事が続くことが多く、帰宅時間が読めない日々が続くことも。
また、中学校同様、部活動の顧問を持つと、土日や放課後は部活で潰れる日々になってしまいます。
そのため、夕食や子育てなど、家庭の時間に柔軟さが求められます。
一方で、高校教員は比較的生徒との関係が成熟しており、精神的な余裕がある教員が多い傾向もあります。
教員と結婚した人のリアルな声



私自身が元小学校教員であり、民間企業に勤める夫から、教員と結婚したリアルな声を聞いてみたので、ご紹介します!




教員と結婚してよかったことは?
- 将来、自分の子供を育てるときに心強い
- 賞与も出るため、収入面でも心強い
- 学校でのエピソード話が面白い




教員と結婚してよくなかったことは?
- 朝早く、夜遅いため、家族の時間が取れない
- 休日の予定が立てにくい
(忙しい時期は土日も学校に行くことが多かったため) - ストレスが溜まっていることが目に見えて辛い
収入面や子育てにおいては心強いけど、やはり一緒に生活するうえで教員との結婚生活は見ていてしんどかったそうです。
他にも、教員と結婚した人はどんな生活を送り、どのように思っているのでしょうか?




“教員と結婚”に対してマイナスな思いをもつ人が目立ちます
教員とどうやって出会える?おすすめの方法4選



それでもやっぱり「教員と結婚したい」と思っている方に向けて、教員と出会うための方法をご紹介します。
①職場や研修で出会う
正直に言うと、「教員の結婚相手は同じ教員」であることが非常に多いです。




私の体感、5~6割の人は教員同士で結婚しているよ!
もしあなたが教員だったり、教育関係の仕事に就いているなら、職場や研修などでの出会いの可能性は高いです。
- 校内や学区内での異動時の出会い
- 教育委員会主催の研修や研究会
- 他校の部活動の合同練習・大会
など、現場での協力を通して自然に親しくなれるチャンスがあります。
同じ職業だからこそ理解し合える部分も多く、交際・結婚に発展しやすいのが特徴です。




私の友達も初任者研修や職場で出会っている人多数!
②マッチングアプリで出会う
近年、教員の中にもマッチングアプリを利用している人が増加しています。




私の教員友達もマッチングアプリをみんな使ってるよ!
特に真剣な出会いを求めている教員は、以下のアプリがおすすめです。
- ペアーズ
- Omiai
- with
【教員とマッチングアプリで出会うコツ】
- 職業検索で「教員」「教師」「公務員」を指定する
- プロフィールに「子どもが好き」「教育に理解がある」といった共通点を記載
- 忙しい仕事への理解をアピールするとマッチ率アップ
教員は真面目で誠実な性格の人が多いため、プロフィール文や初回メッセージでは、礼儀正しさや落ち着いた印象を大切にしましょう。




真剣に出会いを探していることをアピールするのも好印象!
③婚活パーティーや合コンで出会う
最近は、「公務員限定」など、職業に特化した婚活パーティーも多数開催されています。
特に地方自治体主催のイベントでは、教員が参加していることも少なくありません。
【おすすめの出会いイベント】
- 地域の婚活支援センター主催のイベント
- 「教員・公務員・看護師」限定の婚活パーティー
- 教員同士の合コンや、教育関係者向けイベント
こういった場では、最初から相手の職業がわかっているため安心感があり、スムーズに会話が進みやすいのがメリットです。
④友達の紹介で出会う
教員は職場以外での出会いが少ないため、信頼できる人からの紹介には前向きな人が多い傾向があります。
【出会うための行動例】
- 友人に「教員と出会いたい」と明確に伝える
- 同窓会や飲み会など、ゆるやかな集まりに参加してみる
- 教育関係者の知り合いに、合コンをお願いするのもアリ
紹介の出会いは信頼のあるつながりだからこそ、お互いに安心して関係を築けるのが魅力です。




友達に「教員でいい人がいたら紹介して」と種まきをしておくといいよ!
まとめ
教員との結婚には、安定した収入や教育力など多くのメリットがある一方で、仕事の忙しさや部活動など特有の課題もあります。
相手の働き方やライフスタイルを理解し、思いやりを持って支え合える関係が築けるかどうかが、幸せな結婚のカギとなります。
出会い方や校種ごとの特徴もふまえて、自分に合ったパートナーとの出会いを前向きに探してみましょう。
教員という職業の理解を深めたうえで関係を築くことで、より豊かな結婚生活が実現できます。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!